私と「本」

私が初めて「本」を読んだなという記憶があるのは小学校低学年のときの「東京S黄尾探偵団」シリーズです。


ちょうどその時、風邪で学校を休んでて暇だと思い読んでました。(今考えたら寝てろって話ですよね。)
確か地元の図書館で母親が借りたのでしょう。なんで借りたのかは…謎ですが。たぶん気まぐれでしょう。

当時の私は能天気で本よりも漫画!!で「活字なんて嫌いだー!!」みたいな子供でした。そんな私に「東京S黄尾探偵団」はとても衝撃的でした。頭を鈍器で殴られた感じ。
その時の感想ですか?何これ、めっちゃ面白いです。
だって「身内に甘く他人に厳しく」「勝てば官軍」「やられたら百倍にしてやり返せ」「金は毟れるだけ毟り取れ」が家訓なんですよ!?こんな世界があってもいいのか…。設定も面白くてタイトルの「探偵」ってギャングの意味なの!?と突っ込み所満載。(キャラクターも個性豊かです。主人公の行衡(ゆきひら)くんはかっこいい。けど色々不憫です、とほほ…。だがそこが良い。)
しかも、1ページに特大フォントで「ブス」*1って…。見た瞬間リアルに「!?」なりました。口あんぐり。
読みながら、ライトノベルの可能性を感じました。子供ながらに「この著者は斬新な人だ…。」と思ったのが強烈に残っています。
あれから一回は本を全部揃えようと思い立ち何年後かにお小遣いで買っていたのですが、家族にいつの間にか売られてました…。あれほど悲しかったことは無い。




そして学生のときに読んだ本で印象に残っているのが倉阪鬼一郎さんの作品です。

前にこんなことを書きました。
yukky1107.hatenablog.com
倉阪鬼一郎さんは小説家でもあり翻訳家でもある多彩な方です。ただ、最初に読んだ倉阪さんの作品はホラーでした。

十三の黒い椅子

十三の黒い椅子

この作品に出てくる作家たちのアンソロジーや日記、掲示板などを読むうちに現実と虚構が分からなくなる、何とも言えない感覚に襲われた作品でした。(しばらくこの感覚が抜けなかったですね…。)


こちらは短編集。基本、グロテスクな描写もあるので好き嫌いが分かれやすいです。特に「辞令」*2と「水妖記」*3が好きです。本当に起きそうで。起きたら怖いけど。(地元の図書館で借りて読んでました。今、手元に無いですし何十年も読んでないですが内容が強烈過ぎて覚えてしまっている。)

この方の影響でホラー好きになってしまいました!!責任とって!!(なぜに?)

最近読んだのは倉阪さんの「赤い球体」ですね。

内容は巷で人気のアイドルグループの新曲で使用されていた”赤い球体”を見たことで起きた事件の黒幕を天才的な青年画家が幼馴染の兄妹達と協力しながら探し出そうとするアート・ホラーです。(凄く簡単に説明しました)
ちなみにこの作品はシリーズもので「黒い楕円」「白い封印」「大いなる闇の喚び声」などがあります。(「赤い球体」がシリーズの第1作目です)
勿論、グロテスクな部分もありますが面白いです。(こちらも好き嫌い分かれるけど)
作品に出てくるM13って某坂道系のグループじゃろ?とかプロデューサーもあの人じゃろ?とか…(絶対楽しみ方間違えてる)
あと、主人公はかっこいい!!実写化なんて無理無理!!なレベル。(いないよ、あんなにかっこよくて繊細な人。)


ちなみに倉阪さんも「東京S黄尾探偵団」の著者である響野さんと同じでフォントいじりしてました。…私、やはり好きなんでしょうね。フォントいじり。


おわり。

*1:「羊たちの祭壇」の1シーン。マジ最高。

*2:とりあえず飼い犬だけが見抜いてて凄い。

*3:とある俳人の日記。だんだん狂っていく様も怖いが、最後が一番怖い。